2012年1月15日日曜日

日本宗教史懇話会サマーセミナーについて(暫定版)

◇「日本宗教史懇話会サマーセミナー」は、東西の仏教史研究者の情報交換・議論の場として1965年から始まった「日本宗教史サマーセミナー」を母体としています。創設当初から各人の所属学会や勤務先・出身大学の垣根を越え、自由な立場で年代を超えて研究者が交流する場として設定されました。この前身組織のサマーセミナーは、1965年から1972年まで計7回開催され、関西では薗田香融(関西大学)・竹田聴洲(同志社大学)、関東では笠原一男(東京大学)・大隅和雄(東京女子大学)など、第一線の研究者が東西の交流を活発化することを目的として集まりました。

◇やがて一時期の中断を経て、メンバーのうち大隅和雄・西口順子(相愛大学)は、研究会「日本の女性と仏教」を結成して同様のサマーセミナーを開催し、1984年から1993年まで10回を数えてました。この会は最新のテーマを掲げた会でもあり、期限つきの会でした。

◇その後、サマーセミナーの再開を望む声が高まり、新たな体制が整えられ、日本宗教史に関わる時代・分野を横断した研究者の集まる会として出発することとなりました。
これが、現在の「日本宗教史懇話会サマーセミナー」です。
●第Ⅰ期は、1992年から2000年まで、薗田香融を呼びかけ人代表として発足
●第Ⅱ期は、2001年から2008年まで、平雅行(大阪大学)を代表として継承
●第Ⅲ期は、2009年から現在まで、原田正俊(関西大学)を代表として継承

◇現状では、毎年8月下旬に2泊3日でサマーセミナーを開催し、最新の研究報告と討論の場としております。とりわけ討論時間は、通常の学会よりも長めに確保してじっくり議論していただき、日本史のみならず仏教学・宗教学・文学・美術・建築史など多様な研究者にとっての情報・意見交換の場となるよう運営しております。
参加者は、老若男女の研究者、中堅・若手の研究者も多く、例年約70~100人ほど(見学会には約60人前後)のかたがたにご参加いただいております。近年では国内のみならず外国からご参加されるかたもいらっしゃいます。
開催地は、関西・関東・東海・山陽・東北など全国的に移動し、各地の呼びかけ人が分担して事務局をつくり対応しております。

◇現在第Ⅲ期の本会は、原田正俊(関西大学)を代表とし、北から曽根原理(東北大学)・蓑輪顕量(東京大学)・三橋正(明星大学)・北條勝貴(上智大学)・岡野浩二(国学院大学等)・菊地大樹(東京大学)・井上智勝(埼玉大学)・脊古真哉(愛知学院等)・上島享(京都府立大学)・宮崎健司(大谷大学)・福島栄寿(大谷大学)・佐藤文子(本願寺史料研究所)・冨島義幸(滋賀県立大学)・長谷川賢二(徳島県立博物館)・苅米一志(就実大学)・真木隆行(山口大学)・伊藤幸司(山口県立大学)、以上が呼びかけ人(役員)を勤めております。